晴れのち晴れ 〜有理はりきゅう室ブログ〜

鹿児島市吉野にある小さな治療室。女性一人でやってます。

ある不定愁訴の方のお話

2月のある日、お友達のご紹介でお電話くださった30代後半の女性の方。

「あのー、私、本当に身体がきついんです。

私みたいなのも治るって聞いたんです。

どうですか?」

「いろんな方がいらっしゃいますので、どうぞお越し下さい。」

お仕事終えて、その日の夜にはいらっしゃいました。

首、肩、頭がボーっとする。

寝付けないし、眠りが浅い。

食欲ない。

手足が冷える。

なんせ氣力がない。

脈を診ると、ぷかーっと浮いて力なく輪郭がぼやけている、

お腹を診ると、痩せて力なくぷよーっとしている。

この脈とお腹の状態が一致していると、体の状態がどうであれ、方針は立てやすいです。

手足の冷えはご本人がおっしゃるほどきつくなかったです。

こういう時は、氣血を作り出す力をつけるため、食べたものが氣血となるため、消化器系が盛んになる鍼灸をします。

ご自宅では、三陰交にお灸と、飲食のバランスを整えていただきます。

一週間に一度ののペースでお越しいただきました。

治療しながらのお話で、職場でよく失敗するためびくびくして仕事しているので、毎日ストレスが多い、人間関係もぎくしゃくしてしまう。

早く結婚退職したい、っと。

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こういう場合は、まず、ご自分の心が不調を作っていることを受け入れていただき、

絶対元気になることを決意する必要があります。

今の仕事がご自分に合っているのか?それとも居る場所が違うのか?

仕事を逃げるように結婚を望むのではなく、本当に愛する人と結婚したい、

今の仕事に感謝しつつ、もし居場所が違うとしたら本来の場所はどこなのか?

そんな意識で過ごしていただくよう、毎回お話ししました。

ですよね、わかってるんですけど、できないんです…

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6回治療してからしばらくお越しにならず、

お元氣になり仕事で忙しくされているのか、寝込んでいるのか、自粛期間のため治療を自粛なさっているのか、どうなんだろう?

お元氣になっているといいなぁ、と氣になっていました。

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2ヶ月くらい経ったある土曜日、

「こんにちは、今日は空いていますか?急ですみません、行きたいんです。」

という明るい声。

久しぶりにお会いしたその方は、1時間半かけて通勤する学校でのお勤めを始め、子どもと走り回ってるのであちこち筋肉痛です。食べすぎて太りました、痩せたいです。

その主訴の変わり様にびっくりしました。

食欲なく冷え性が悩みだったその方は、治療を終え、清々しい表情で帰宅され、爽やかな汗の匂いを残していかれました。

元氣が1番ですよね。

有理はりきゅう室ホームページ
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