東京での暮らし②
ロサンゼルスの実習に行くため、どうしても費用が欲しかった。
両親から学費と家賃を仕送りしてもらっていた。本当ならとっくに仕事して独り立ちしているはずの娘、定年退職前の老後資金を貯めたい時期にせっせと仕送りしてくれていたから、もうこれ以上負担をかけたくなかった。
月に家賃プラス少しお小遣いで8万円送ってもらっていた。生活費は自分で働いたお金。
よし、8万円で、家賃と生活費になるよう、安いところに引っ越そう!
そして、やっと巣鴨に見つけた物件。
4.5畳、風呂無し、トイレ共同、お隣の部屋はブラジル人家族、27000円。リュックに勉強道具と銭湯セットを入れ、学校帰りに銭湯に寄ってきた。時にはその銭湯代も節約してタオルで体を拭いて過ごした。
仕事も替えた。
昼は百貨店の地下お弁当屋さんと〇〇屋の牛丼で、賄い付きで食費も節約し、がむしゃらに働いた。
その甲斐あって、4ヶ月で目標額を貯め、夢のロサンゼルス研修に旅立つことができた。
つづく
有理はりきゅう室ホームページhttp://www.yuriharikyu.com/