東京での暮らし③
夢のロサンゼルス実習は、ロサンゼルスカイロプラティック大学で2週間、半日はスポーツトレーナーの座学、半日は解剖実習だった。
座学は、早稲田鍼灸の卒業生で現地でカイロのクリニックを開業している先生によるかなり実践的な講義で、普段習っている学校の勉強が2Dなら、ここの講義は3Dという感じのかなり立体的なものだった。
解剖は、現地のドクタートランという方が手取り足取り教えてくれた。筋肉の起始停止や重なり、骨の形や関節の仕組みを通訳の方と一緒に何でも質問に答えてくださった。
なぜこの実習にどうしても参加したかったかというと、体って実際どうなっているんだろう?この目で見てみたい!と思ったからで、私の希望を十二分に叶えてくれるものだった。
思いっきり勉強した達成感で、肩で風切るように帰国し、新しい仕事を探した。
よし!いよいよ実践だ!
4ヶ月間、がむしゃらにバイトしてロスに行ったけれど、昼の仕事と学校の勉強がリンクしていないので、水仕事で手はボロボロ、座学も疎かになった。
友達の紹介で働き始めたのは、実業団野球やプロ野球選手、箱根駅伝に出る学生さん、アイスホッケーの選手や時には芸能人も訪れるスポーツマッサージ治療院。
下積み生活が始まった。
つづく
有理はりきゅう室ホームページhttp://www.yuriharikyu.com/