私がはりきゅうをしようと思ったのは③
体育科を卒業して体育教師になるはずだったけど、鍼の素晴らしさを体で感じ、スポーツ選手をケアする鍼灸師になりたくなった。
卒後のことを親に相談すると、猛反対。
そんな体で何を言ってる!
とにかく帰ってきなさい!
自分で働きながら学費を稼ぐから、とお願いしても、
ぜっっっっっっったいだめ、帰ってきなさい!
・・・・・しかたないよな・・・・・
おとなしく帰って、普通に就職しましたよ。
そこは、バブルのなごりがまだまだ残るゴルフ場。
予約係とショップの担当だったから、毎日たくさんのお客様がゴルフし、ボールやウェア、時には何十万もするクラブやクラブセットを買ってくださった。
展示会に行って仕入れしたり、オリジナルポロシャツや帽子を発注して、売上はまあまあよかった。
でも、何か空しい。
3年思いを温めて、親を説得した。
思いつきで鍼灸をしたいと言っているんじゃないことをわかってくれた。
24歳の春、今はもうないブルートレインに乗って、ゆっくりとふるさとを離れ、
おっきな夢を胸に、東京へと旅立ち、鍼灸師のスタートラインに立つことができた。
あの日は雪が降って寒い日だったなぁ、でも心はピーカンの晴れ晴れだったなぁ。
私の腰は、鍼灸という夢を持たせてくれた大切な宝物。
有理はりきゅう室ホームページhttp://www.yuriharikyu.com/