晴れのち晴れ 〜有理はりきゅう室ブログ〜

鹿児島市吉野にある小さな治療室。女性一人でやってます。

左肩のどうしようもない痛み。

先日、私と同じ世代のママさんが治療に来てくださいました。

主訴は、肩こり。

2年くらい前からひどくなったけど、若い時からずっと肩こりを感じていました。

最近では、いーーーー!ってくるくらい、どうしようもなく凝るとのこと。

右左、どちらが強く感じるのか、というと左のみ。右は何ともない、と。

ご自分で、揉みほぐすような肩こりではない氣がします、と。

脈を診ると、寸口という体の上の部分に強い脈が現れています。特に左側。

そんなに早い脈ではないけれど、強い脈はよく熱を現します。胸に熱が多いようです。

お腹を診ると、胸の真ん中からみぞおちにかけて手術の痕があります。

尋ねてみると、幼い頃の手術の痕。

心室の中隔に小さな穴があり、それを閉じる手術をし、今も定期的に循環器病院に通っていらっしゃいます。ずっと心臓に負担のかからないように生活していらっしゃったとのこと。

この寸口の強い脈をなんとかしなければ!

少陰心経の熱を取るツボ「少府」へ鍼。

手のひらの熱がサーっと引いていくのを患者さんと一緒に感じました。

そして、免疫力を高めるため、足三里にお灸。

骨盤周りの筋肉を緩め、背中を整え、その日は終わりました。

次にお越しくださった時、
前回治療後、だいぶ肩こりが軽くなり、いーーーっと、する回数がだいぶ減りました、とのこと。

鍼で心臓の治療をすることはできませんが、
胸の熱を取り、心臓への負担を減らすことは可能なんです。

今のものすごく暑い時期ならではのお話でした。

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