顎関節症は、腎経と腸腰筋がカギ
「顎関節が痛くて口が開けられない!」
お話しするとき、食事の時、口が開けられないのはかなり苦痛です。
何が起こったんだろう、と思いますよね。
顎関節症になってしまったら、関節を矯正したり、それに関係する筋肉を緩めたり、治療法はさまざまあると思いますが。
私が診るのは、脈と腸腰筋です。
脈を診ると、腎経が固くなっているもしくは、緩んでいる。
これ、真逆なんですけど、どちらもありです。
では、腸腰筋。
仰向けで膝を片方ずつ抱え込むトーマステストで腸腰筋の緊張を診ます。
すると、顎関節に問題がある側の腸腰筋が固くなっています。
そして、ほとんどの場合、腸腰筋が固くなっている側のほうれい線が深くなっています。
脈診で、腎経が固い場合と緩んでいる場合がありますが、腹部腎経の走行部に腸腰筋の一つの大腰筋(腸腰筋は大腰筋と腸骨筋を合わせた名前)があり、その左右のバランスが取れていない時、トーマステストで左右差がはっきり現れています。
施術は、まず脈に従って鍼。
緩んでいるのを引き締めるか、固くなっているのを緩めるか、ケースバイケースです。
次に生命力を高める目的で足三里にお灸。
女性はプラス三陰交にお灸。
次はうつ伏せで下肢の硬結、第二頚椎、僧帽筋の検査をしてから背骨ゆらし。
仰向けでもう一度トーマステストして偏りが残っていれば腸腰筋ほぐし。
すると、ほとんどの場合口が開くようになります。
「えっ!」とびっくりされる方もいらっしゃいます。
背骨を支える筋肉が弱くなっていたり、普段の動き方の癖で施術後少し元に戻ってしまいますが、数回の施術で口の動きが楽になります。
ぜひご相談ください。
腸腰筋の偏りが顎までいくって、すごいですよね。
有理はりきゅう室ホームページ